花粉症について
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどに苦しむ花粉症の方は年々増えています。
国民の25%以上が花粉症という統計もあります。
季節を問わず様々な花粉が飛んでおり、症状を軽くするためにもしっかりとした対策が必要です。
毎年飲んでいる薬がほしいという方は、今まで飲まれていた薬が分かるようにお薬手帳やメモをお持ちいただきご来院いただけますと助かります。
これまで使った薬では満足な効果が得られなかったというお話も診療には貴重な情報ですのでおしゃってください。
※症状のある方で、アレルギーの種類を調べたい方はアレルギー検査も可能です。
舌下免疫療法(スギ花粉症や通年性アレルギー性鼻炎でお悩みの方は、ご相談下さい。)
アレルギーに原因であるアレルゲンを少量から舌下に投与することで、体をアレルゲンに慣らし、
アレルゲンに対する過敏性を減少させ、症状を和らげる治療法です。約7〜8割の方に効果があると報告されてます。
治療対象者
・スギ花粉症患者(処方の継続のみ)
・ダニ抗原による通年性アレルギー性鼻炎患者
※当院ではいずれも16歳以上が対象となります。
※現在スギ花粉症の初診のご予約はお断りしております。
スギ花粉症(処方継続の方のみ)、ダニアレルギー(初診・再診とも可)
※治療を受けられない方
このお薬でショックを起こしたことのある方。気管支喘息重傷者
治療に際し注意が必要な方
・他のアレルギー疾患(アトピー、食物アレルギー等)の症状の強い方
・気管支喘息患者
・65歳以上の方
・妊婦、産婦、授乳婦
・他の薬を服用している方(非選択性β遮断薬、抗うつ剤、ステロイドなど)
・重症の心疾患、肺疾患、高血圧の方
・口腔内に炎症のある方
・悪性腫瘍(がん)や免疫系の病気がある患者
ご予約について
受診は予約制になります。当院までお問い合わせください。
月・金)09:00〜13:00
木) 14:00〜18:00
土) 09:30〜12:30
※疾患により治療を開始する期間が異なります。
●スギ花粉症
6月〜12月(花粉が飛散している時期は治療を開始できません)
※スギ花粉症の初診は現在お受けしておりません。
※処方継続の方のみとなります。
●ダニ抗原による通年性アレルギー性鼻炎
一年を通して、いつからでも治療を開始できます。
疾患別の治療スケジュールについて
確定診断のため血液抗体検査が必要になります。
(直近6ヶ月以内に他院でのデータのある方はご持参下さい。)
治療前に採血等の検査が必要となり、抗体検査の結果をお持ちでない方は、
一度目の来院は処方できませんのであらかじめご了承下さい。
【スギ花粉症でシダキュアを服用した場合】
確定診断後、初回は当院内で服用し30分間院内で様子をみさせていただきます。
最初の1週間はシダキュア2000JAU錠を服用し、2週目以降は5000JAU錠を1日1回1錠服用します。
【ダニ抗原による通年性アレルギー性鼻炎でミティキュアを服用した場合】
確定診断後、初回は当院内で服用し30分間院内で様子をみさせていただきます。
最初の1週間はミティキュア3300JAU錠剤を服用し、2週目以降は10000JAU錠を1日1回1錠服用します。
治療を受ける前に
舌下免疫療法は、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状を抑える可能性のある治療法ですが、
もともとアレルギーの原因であるスギ花粉やダニ抗原のエキスを投与するため副作用が出やすい(特に投与初期)治療法です。
治療期間も長期にわたるため、患者様に副作用が生じる可能性やその対処法、不利益などの可能性をご理解した上で治療を受けていただく必要がございます。
【主な副作用】
・口内炎、舌下の腫れ、口の中の腫れ、咽喉頭掻痒感など
・重大な副作用:ショック、アナフィラキシー(まれ)
※20〜60%で副作用が出ると報告されています。
【考えられる不利益】
・治療期間が長期である(3〜5年)
・少なくとも月に1回は通院が必要
・効果があって終了した場合でも、その後、効果が弱くなる可能性がある
・効果には個人差がある
・副作用が生じた場合、適切に対処していただく必要ある など
以上のことをご理解した上で治療を希望される方は、お電話にてお問い合わせください。